キャリエール!!
キャリエールについて
「ファントム」の主な配役が発表されたのは、2018年6月12日のことだった。
以下は、その時に書いて止まっていた文章
私の大好きな彩風咲奈さん、さきちゃんはキャリエール、エリックのお父さんの役です。
発表になるまでは、
「キャリエールは専科から誰か来るんじゃないか」とか、
「咲ちゃんはフィリップの方が合う」とか言われていましたが、蓋を開けてみれば順当にキャリエールさんでしたね。
ヨカッタヨカッタ。
そんなことを発表当初思っていたわけだが、咲ちゃんにキャリエールというのは、大丈夫だろうか、というのがその時の正直な思いだった。
だって、2幕目の銀橋の歌だよ、あの感動の場面をあの望海エリックと演るんだよ、相当頑張らないとダメだよ。大丈夫?大丈夫?咲ちゃん?!
と心配していた。
歴代のキャリエール(樹里ちゃん、ゆみこちゃん、壮くん)に比べると、エリックとの貫禄の差がありすぎる気がしていた。
でも2番手としての頑張りどころだと思ったし、実際ここで転けたらこの先厳しいのではないかとまで思った。
そんな余計な心配の中、「ファントム」開幕。ニュースで見る咲キャリエールは、ヒゲも似合ってダンディなおじ様だった。
初日の幕が開いた翌週、大劇場まで駆けつけて「ファントム」を観た。
ナウオンか何かで、望海さんが「咲ちゃんは愛のかたまり」的なことをお話しされていたけど、ホントに愛に溢れたキャリエールがそこにいた。
咲ちゃん、すごい!
元々の悲劇の元凶はキャリエールの優柔不断な行動で、すべての責任はそこにあるので、当然と言えば当然なのだけど、そこからずっと一歩下がったところで見守ってきたということがわかった。
エリックの少年ぽさとマッチした優しいキャリエールだった。
親子の歌もおずおずと、でも勇気を振り絞って告白している感じが良かった。
心配していた歌も、いい感じで声が出ていて、後になるほど安心して聴けた。
私的には一番泣ける親子の歌だった。
咲ちゃんありがとう。
望海さん、ここまで咲ちゃんを引っ張ってくれてありがとう。
咲ちゃんキャリエールの一番好きなセリフが親子の歌の後に、エリックが「でも声はいいだろう?」と言った後の「とってもいい(っをタメる感じで)」
堅苦しくなく、心から思ってる感があって好きだった。
あそこのちょっと甘えた感じのエリックと合っていると思った。
まだまだ思うことはいろいろあるけど、書くのが追いつかない。
私たちが「ファントム・ロス」している間にも次の集合日が来て、エリックもクリスティーヌもキャリエールも次の役に向かっていく。
昨日の千秋楽の「ファントム、閉幕、ありがとう〜」は私たちにとっても良いことなのかもしれない。
次に進まねば。
キャリエールを経て確実に成長した咲ちゃんの次の役が楽しみだ。