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たまにしか更新しません。主に宝塚ネタ(さきちゃんか古い話が多い)

夢介千両みやげは楽しかった!

「夢介千両みやげ/Sensational!」東京公演が終わった。東京の初日から数日は休演があったものの、その後は順調で、昨日6月12日無事幕が下りた。

私は大劇場で2回(前楽と楽)観て、東京は週1、2回ペースで、観劇という、ファンにしては少ない回数だったかもしれない。

最初に原作を読んだ時正直、「え?これを宝塚で、しかもさきちゃんがやるのか…」と内心ガッカリしたものだった。

原作はものすごくお銀が嫉妬深いうえに、火の中に飛び込むような性格で、目潰しとか使って戦ってるし、夢介も田舎者でさほど魅力的に思わなかった。

さきちゃんの2作目がこれで大丈夫だろうか?(ポスターとかのビジュアルはいいけどさ)とか、「ODYSSEY」でグッとファンを獲得できると思っていたのに公演中止になってしまったのに、次が和物で、しかもあまりカッコよくなさそうなお役だけど…などと(失礼ながら)思っていた。

初見はいきなりお銀が惚れちゃうし、なんかドタバタした感じで、話の内容についていけていなかったのだが、2回目以降、会を重ねるほどに面白くなってきた。

夢介が魅力的に見えてきたのだ。ふんわりした雰囲気と誰に対しても分け隔てない優しさといざという時の強さと…。気がつけば大好きになっていた。

周りの人物もそれぞれの存在感があって、それぞれが魅力的で公演中はあちこち見るのが忙しいくらいだった。各場面がふっと笑えたり、ちょっと涙ぐんだりそれぞれが良くて、気を抜いて観る間はないくらいだった。

おもしれー芝居観て、うんめーもの食って、雪組観てきてよかったなぁ〜と思えるひと時だったなぁ。


さきちゃん、雪組の皆さん、うんめーもの食って栄養つけて、次の舞台も頑張ってくだせー。

梅田まで全国から駆けつけるだよ。

思い出してしまった

今回はさきちゃんネタではなく、ひと昔前の話。

愛読しているボン乃セリ美様のブログを読んで、古い傷跡がチクチクしたので、気持ちを書いておこうかと。

http://bonseri.club/archives/28688685.html


2011年の春、私はゆみこちゃんを日比谷の地で見送った。

花組時代の「Naked City」(これは名作。今観ても面白い!未見の方はぜひ!小柳先生の作品です)でゆみこちゃんにハマった。

花組はおさちゃんの時代。90周年の公演のあと、あさこちゃんが月組に去り、ゆみこちゃん2番手!と期待するも星からまとぶさんが組み替えしてきて、らんとむくんは宙組に異動になって、という混沌状態。

おさちゃんの相手役があやねちゃんに替わった「ファントム」ではゆみこちゃんはキャリエールで、お父さん役か〜とちょっと残念に思ったけど、これがまたいい出来で、おさゆみの歌声は最高!と思っていたら、公演中に雪組への組替えが発表になって、なぜこのタイミング!?と。

でも行った先の雪組では水くんといい相性で、正塚先生の「マリポーサの花」なんて、がっつり男の友情もので、水ゆみ最高!な作品だった。その後の「ZORRO」の役はちょっとひどかったけどね。

学年的には水くんの次はゆみこちゃんだと思っていたけど、おさちゃんの後にVISAガールに就任した音月さんとW2番手のような扱いで、羽根や衣装が同じでモヤモヤした。今でいう番手ぼかしというやつ。

「ロシアンブルー」も水ゆみはアメリカの上院議員とその秘書兼執事というバディーを組んでいてとても楽しそうだった。

「ソルフェリーノの夜明け」で退団発表。記者会見でゆみこちゃんは「自分はトップになりたかった」とはっきり言ったのを覚えている。宝塚が大好きで大好きで、もう少しでトップも手に届くところにいたんだもの、そう思うのは当然だと思う。

でも、次はVISA冠の「ロミジュリ」が決まっていたからね。(ありえない話だろうけど、ゆみこちゃんのロミオ観てみたかった。ティボルトでもよかった)もしかすると専科行きなどを示唆されたのかもしれない。

当時の噂では、水さんが一作譲ってもいいからゆみこちゃんをトップに!と言ってくれたという。でも実現しなかった。あの頃お披露目兼サヨナラ公演なんていうのもあった(おさちゃんの前のチャーリーさんとか)からそれもありだったと思う。

ゆみこちゃんは若い頃から特に歌に秀でていたから、歌で良い役もらっていて、退団時にはそれらを集めたベストアルバム(しかも2枚組)も出たくらいだった。

そんなことされたってファンの気持ちは収まらないわけで、それを機に宝塚や雪組から離れたって人も少なからずいたと思う。

私もそれ以降の雪組の記憶はあまりない。誘われて観てはいたけど魂が抜けていたのだろう。結局雪組をきちんと観るようになったのは望海さんになってからだ。

セリ美さんも書いていたけど、トップになったかどうかは退団後の扱いに大きな差が出る。

花・月100周年のイベントのポスターだって、トップさんが先にズラーっと出ていて、「学年的にはこの辺のはず…あ…」というちょっと残念な思いをした。宝塚だから学年順に出るような気がしてたけど甘かった。

https://www.umegei.com/greatest-moment/

ゆみこちゃんは退団後、その実力でコツコツと外の世界で信用と信頼と期待を勝ち取ってきた。次々に舞台に出演し、とうとう主役も勝ち得た。素晴らしいと思う。

それでも私が時々古いDVDを見返して、ゆみこちゃんがトップになっていたら〜と今でも空想してしまうというのは、仕方ないことなんだろうな。

近年の2番手退団を見聞きすると必ずゆみこちゃんを思い出した。もう10年経っていて、今では「さきちゃんに夢中w」でいるけれども、このチクチクとする思いは心に引っかかっていて、決して消えないのだろうなぁ。


同期がいること いないこと

先日、雪組大劇場公演「CITY HUNTER/Fire Fever」千秋楽のライブ配信を観た。

インターネットの調子が今ひとつで、PCだと静止画のようになってしまうので、スマホの小さい画面で頑張って観たことはさておき。

CITY HUNTER」の「りょうちゃん」のかっこよさも「Fire Fever」の熱さも踊りまくるさきちゃんの美しさもひとまず置いておいて。

最後の挨拶の時にフッと見せた「彩風咲奈」の後ろの「さきちゃん」に心を持っていかれてしまった。

最初のご挨拶は滑らかで、きっと考えて考えてきたんだろうな、と思ったけど、その言葉の端々から、公演が中止になるかも、とか、千秋楽まで公演できるかといった不安と常に戦ってきたんだろうな、というのが感じられて、トップスターの孤独を感じてしまった。

負けず嫌いだから周りに弱音は吐かなかったと思うし、明るく元気に盛り上げてきたと想像するのだけど、千秋楽まで無事たどり着けて、ホッとしたんだろうな。

さきちゃんは結構早いうちから同期がいなくて、そのことはスカステでもチラッと言ってたけど、あの同期の絆の強い宝塚で同期がいないというのはなかなか厳しかったのではないかなと想像する。

上や下の人とも仲良しだけど、やっぱり同期とは違うものね。

水夏希さんには未来優希さん

音月桂さんには未涼亜希さん

凰稀かなめさんには緒月遠麻さん

近いとこでも望海風斗さんにはひーこさんとあゆみさんがいて。

トップの側には力強い同期がいて、きっと精神的にも支えとなってきたのだろう。

全くの孤独とは言わないけど、やはりいるといないじゃ天と地の差はあるのではなかろうか。

ファンは同期にはなれないけど、これからもずっとついていくから!さきちゃんを支えるから!と心に強く誓ってしまった、そんな千秋楽の夜だった。




CH/FF 初日からの振り返り

 

 

100日目からの振り返り

[https://twitter.com/numaota1/status/1417436572387921925:embed#100日目㊗️#彩風咲奈 様初日まであと18日今日は情報がいっぱい出ているようですね。早く家に帰ってタカニュを見たいです。] 

 

 

 

 

ヴェネチアの紋章 雪組全国ツアー

待ちに待ったプレお披露目公演「ヴェネチアの紋章/ル・ポァゾン again」を観に行きました。

ヴェネチア」は30年ぶりの再演と聞き、初演の大浦みずき・ひびき美都サヨナラ公演を観た身としては懐かしい気持ちになりました。

でもスカステでさきちゃんも言ってたように、曲が曲調もまるっきり変わってて、この時点でもう、新作を観ている気分でした。

さきちゃんのアルヴィーゼ、ロングのちょっとウェーブのかかった黒髪にキリッとしたメイクが似合ってて、どの衣装もカッコいい!スタイルの良さが引き立っていました。

トルコでは成功者として認められているけど、やはりヴェネチアは出自がものを言う世界、愛する人にふさわしい紋章を手に入れるためなら他国の軍を率いて戦うことも辞さない、そんな強さもありながら、

愛するリヴィアとの場面は片時も離れたくないという熱々ぶり。何度キスしたんだろう…というくらいしていましたね。

リヴィアはプロローグの登場シーンから美しく、失礼ながら(きわちゃんってこんなに綺麗だったっけ)と思ったくらいでした。ドレスでの動きがとても美しい。滑るように動いて上半身がぶれないことにも感心しました。

夫であるプリウリさんと一緒の時の氷のような美しさから、アルヴィーゼと踊るモレッカの、炎のような熱いダンスまでで、すでにリヴィアという人をあらわしてたように思います。

マルコのあやなくんは、初の2番手ポジというところが、初演の安寿ミラさんを彷彿とさせました。ヤンさんもあの時が最初で最後の2番手だったのでした。

親友のために奔走しながらも、自分の本来の仕事(犯罪捜査)もやってるところが、仕事のできる男という感じでした。友情にも厚い。

オリンピアの夢白ちゃんは、華やかで色気があり、謎めいていました。どうしても昔の雪組トップ娘役の白羽ゆりちゃんと顔が似てるな〜と思ってしまって、つい重ねて見てしまいます。

アルヴィーゼのお父さんのまなはるくん、息子への思いはあれど、結局ヴェネチアを選ばざるを得ないという苦渋の決断をするところが良かったです。「出さない」ではなく「出せない」なんですよね。

あとははぐれ鳥やゼン大使や…みんなそれぞれ良かったですが、特にカシムの一禾くんが目立ってて良かったです。押しの強いヴェロニカを初演では森奈みはるちゃんが演ってて、ラスト近くで泣きながら舞台を横切るというのがあったのですが、あれは次期トップ娘役だったからなのでしょうね。

紋章をと強く願うアルヴィーゼの思いも最初はうまく進んだものの、だんだん情勢が変わってどこからも援軍が得られず、負けると分かっているながら打って出るところが何とも切なかったです。絶望したんでしょうかね。

ヴェネチアに帰る途中の船のリヴィアはショックからか、半ば気がふれてしまったように感じました。

貴族にこだわらず、普通に貿易商夫妻として暮らすということはできなかったんですかね。貴族にあらずんば人にあらず、という時代なんですかね。

ラストの忘れ形見の話は初演には無かったように思います。最後は街中をアルヴィーゼとリヴィアにそっくりな若者が手を取り合って駆け抜けていくのをマルコが見るという感じだったような。

ラストの白い衣装の二人は幸せそうで救われました。

今月号の歌劇に当時のヴェネチアとトルコとオーストリアとスペインの関係についての解説が出ていたので、きちんと読みたいと思います。

長くなったので、本日はここまで。



ポスター出た!

彩風咲奈サマの大劇場お披露目公演「CITY HUNTER」のポスターが出ました!

https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2021/cityhunter/index.html

先行画像は正直、ちょっと気に入ってなかったので、今回のポスターの出来には大満足です。
さききわあーさ、みんな素敵です。
あやな、あがちんも初登場?海坊主が話題になっているようですね。
本当に宝塚で実写化するときのクオリティーの高さにはびっくりです。
まぁ、今に始まったことではありませんね。
古くは「ベルサイユのばら」から「ルパン3世」「るろうに剣心」「はいからさん」…
8月の公演が楽しみです。
その前の全国ツアーも予定通り回れると良いですね〜
緊急事態宣言延長が5月末までとなりそうですが、イベントは緩和されるという噂も!一日も早く再開してほしいですね。
もちろん、観客も感染防止の努力は惜しみませんから!